F1の有力チームであるマクラーレンとレッドブルが、シーズン中のテストを行うべきか疑問を投げかけた。
F1では数年前、コスト削減のために、各チームが個別に行うシーズン中のテストは原則禁止となった。しかし、フェラーリなど一部のチームは、シーズン中に何度かはテストが行われるべきだと主張している。
そのため、今年はバーレーンGPとスペインGPの間にムジェロで3日間のテストを実施。チーム本拠地移転のため欠席したHRTを除き、全チームがこのテストに参加した。
しかし、すべてのチームがテストを歓迎していたわけではないようだ。実際、マクラーレンはレースドライバーのジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンを送り込まなかった。
その一方でマクラーレンは、11日(金)に行われたスペインGPのフリー走行で、さまざまなセンサーや実験的なパーツをつけて忙しそうにテストをしていた。
「ムジェロに行こうが行くまいが、似たようなテストは行ったはずだ」とマクラーレンのスポーティングディレクターを務めるサム・マイケルは合同記者会見で語り、こう続けた。
「どのチームもテストを行わない方針に向かっている。テストをしないということは、与えられている金曜日のフリー走行ですべてのテストを行うように予定しなければいけないということだ」
「ムジェロテストに関して言えば、なくてもやっていけると個人的には思っている」
同席したレッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイも同意見だ。
ムジェロテストがどれだけ重要だったかと聞かれると「イタリアのパスタはやっぱり最高だな、ということが分かった程度かな。私もサムと同意見で、“テストがあるから行った”というだけで、シーズン中にわざわざ金をかけてテストをする価値があるのかどうかは疑問だ」とジョークを交えて答えている。