マクラーレンのルイス・ハミルトンが、当初不参加とされていた合同テストへの参加を検討しているようだ。
現在のF1では貴重かつ重要な位置づけとなるシーズン途中での合同テストが来週5月1日(火)から3日間の予定でイタリアのムジェロ・サーキットで行われることになっている。しかし、マクラーレンは先週、ハミルトンとジェンソン・バトンの2人はこのムジェロでのテストに参加せず、代わりにテストドライバーのゲイリー・パフェットとオリバー・ターベイを参加させると発表していた。
しかし、それはシーズン序盤のマクラーレンの優位性が打ち消されることとなったバーレーンGPの前に発表されたものだ。バーレーンGPでは、今年のクルマMP4-27に装着されたピレリタイヤはすぐに性能低下に陥ってしまい、ドライバーもチームメンバーも難題を抱えた状況に置かれてしまっている。
こうした状況のもと、イギリスの各紙はハミルトンの次のようなコメントを報じている。
「(ムジェロテストのスケジュールは)変更になるかもしれない。僕はクルマに乗る必要がある。なぜタイヤがすぐにダメになってしまったのかをつきとめる必要があるからね。もし、他にもテストしなくてはいけないことや、それを調べる手段があるとすれば、誰か他の人にそれを任せるんじゃなくて自分でそれをやるよ」
マクラーレンの情報筋も、もしハミルトンがムジェロでのテストに参加したいということであれば、それに応じてプログラムを変更するだろうと示唆しているようだ。
一方、チームメートのバトンのほうは来週早々ブダペストで催されるチームの宣伝活動イベントへの参加が予定されており、ムジェロでのテストに参加することは難しいとみられている。