フェラーリにはゆっくりと再編などしている余裕はない、そう言い切ったのはチーム代表のステファノ・ドメニカリだ。
フェラーリは、天候の変化で荒れた展開となったマレーシアGPに優勝したものの、ドライコンディションでの周回ペースでは最速のクルマから0.8秒も遅れていた。そして中国GPの期間中にドメニカリは、その差が広がっている事を認めていた。
マクラーレンから2010年シーズン中に移籍したテクニカルディレクターのパット・フライは「フェラーリが最前列に返り咲くには“根本的なやり方”を変えていく必要がある」と警鐘を鳴らしている。
しかし、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、チームが抱えている問題は数レース中に過去の物にできるかもしれないとほのめかしている。
多くの問題を抱え、熱狂的なファンから結果を常に要求されるフェラーリに、「3年計画」などといった事は可能なのだろうか?
「それはノーだ。そんな事を公の場で話したら散々な目にあって、ドロミテの山奥に引っ越さなくてはいけなくなってしまうじゃないか」ドメニカリはドイツ紙『Die Welt(ディー・ヴェルト)』に冗談めかして話した。