ザウバー「ペレスはいつの日かほかのチームへ移ってしまう」
ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーが、フェラーリ移籍もうわさされるセルジオ・ペレス（ザウバー）は、「いつの日かほかのチームへ移ってしまう」と語った。
フェリペ・マッサ（フェラーリ）の不振が今季も続いていることから、イタリアメディアはフェラーリがシーズン中のマッサ解雇を検討していると報道。その後任候補として、フェラーリのドライバー育成プログラムに所属するペレスの名が挙がった。そんな中ペレスは、マレーシアGPでフェルナンド・アロンソ（フェラーリ）と優勝を争う活躍を見せ、ペレスに対する評価はさらに高まった。
ペレスはザウバーと2012年の契約を結んでいるが、ザウバー代表ですら「いつの日か、彼はほかのチームへ移ってしまうだろう」とスイスの『Blick（ブリック）』紙に語った。
また、ライバルであるマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュも、ペレスの移籍はあり得ると考えているようだ。「彼はマッサ氏に多少なりともプレッシャーを掛けたと思う」と『Telegraph（テレグラフ）』にウィットマーシュはコメントし、次のように加えた。
「次戦中国GP（4月15日決勝）までに彼が移籍する可能性がどれくらいあるかは分からないが、間違いなく検討はされているだろう」
一方、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、「彼の偉大な才能を証明した」とペレスに賛辞を送りつつも、マッサを擁護している。
「運転するのがとても難しい今シーズンの新車に手を焼いて、彼はクルマの性能を最大限に引き出せずにいる。そのため、今は彼にとって本当につらい時期だ」
「だからこそ、われわれは彼に寄り添っていなければならないし、団結しているチームはそうあるべきだ」
「セルジオはいいレースをした。だがこの厳しい時期だからこそ、フェリペを支えなければならない」
「彼はここでの予選で、正しい方向に向けて一歩踏み出した。今度は自信を取り戻す必要がある」
もしペレスがフェラーリへと移籍した場合、ザウバーのシートがひとつ空くことになる。その場合、フォース・インディアから放出されたエイドリアン・スーティルが後任者の有力候補になるようだ。
「僕が言えることは、準備はできているということだ。やる気に満ちているし、懸命にトレーニングもしている。そしてできるだけ早くF1に戻ることを望んでいるよ」とスーティルはドイツのテレビ局『Sky（スカイ）』へ、F1復帰に向けた抱負を述べた。
