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レッドブル、今季開幕戦には初期型マシンで参戦か

2012年03月07日(水)0:05 am

あと2週間足らずで今シーズンの開幕戦を迎えることになるが、ドイツの専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、レッドブルはオーストラリアのメルボルンで行われる開幕戦(3月18日決勝)に今季マシンRB8の最新バージョンではなく、旧バージョンのものを持ち込むことを検討しているという。

レッドブルはシーズン前テストの最終週となった先週のバルセロナテストに大幅な改良を加えた最新バージョンの新車を持ち込んだが、最終日にトラブルが発生し、そのままテストの終了を迎えてしまっている。

他のライバルチームや評論家たちは2年連続でチャンピオンチームとなったレッドブルが今年もレースをリードしてゆくだろうとみている。しかし、レッドブルがバルセロナに持ち込んだ最新バージョンの新車には明らかにそれまでとは違う排気管のレイアウトが施されていたものの、トラブルにより多くの周回をこなすことなくテストを終えている。さらに、そのクルマにはそれほどの速さも見られなかった。

あるライバルチームのエンジニアは次のように述べている。

「ウェバー(マーク/レッドブル)が土曜(3日)の午後にロングラン(一度に多くの周回を行うこと)をしているのを見たけれど、何も特別なものはなかったよ。ラップタイム的にも、タイヤの摩耗に関してもね」

さらに、レッドブルのドライバーたち自身もその新バージョンのクルマには懐疑的なようだ。マーク・ウェバーはその最新バージョンは初期型のクルマと比べて“大きな違い”は感じられなかったと話している。

また一方のセバスチャン・ベッテルも4日(日)にわずか23周しか走行できずに終わってしまっているが、「今回の改良について僕が判断するのは適切じゃないね。マーク(ウェバー)によって収集されたデータをあてにするしかない」とコメントしていた。

別のライバルチームのエンジニアは、その改良版レイアウトにおいては排気ガスが(レッドブルが)望んだ方向へと流れていなかったことを示す物的証拠がある、と話しているという。

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