現在のヨーロッパGP開催地であるバレンシアが、F1のカレンダーから消滅するのは時間の問題かもしれない。
『El Paris(エル・パイス)』紙は、バレンシア州自治体がいまだ、F1の興行面を取り仕切るバーニー・エクレストンに対して、ヨーロッパGPの開催権料を支払っていないと伝えた。
「われわれは現在も交渉中です」という報道担当者のコメントが掲載されている。
バレンシア州首相のアルベルト・ファブラは、悪化の一途をたどるヨーロッパ経済危機の最中、州政府がF1開催の契約事項を見直していると発言した。
『Diario As(ディアリオAS)』によると、現在の契約では3月9日(金)までに2012年の開催権料を支払うよう規定されているようだ。
支払期限が差し迫っているが、契約に違反する可能性について質問されたファブラは「われわれにとってF1は最優先事項ではない」と述べたとのことだ。そして開催権料をすでに支払ったのかとの質問に対しては「分からない。それに関しては発言することができない」とだけ答えた。
現在スペインでは、F1が2レース開催されている。もう一方の開催地バルセロナにとっても開催権料は悩みの種であり、バルセロナは将来的にバレンシアとの1年交代でF1を開催する方針を目指しているようだ。
「予算的な理由で、この解決策が最善だろう」とバルセロナがあるカタロニア州首相の報道担当者は述べている。