エイドリアン・スーティル(元フォース・インディア)とビタリー・ペトロフ(元ロータス・ルノーGP)の2人が、フェラーリの2012年度のリザーブドライバー候補であるとの報道がされている。
フェラーリ育成ドライバーであり、昨年フェラーリのテストドライバーを務めていたジュール・ビアンキが今年はフォース・インディアの正式なリザーブドライバーとして金曜日のフリー走行を担当するということが先日発表されたが、それと同時にやはりフェラーリの育成ドライバーのひとりであり、GP2に参戦しているイタリア人ドライバーのダビデ・リゴンがそのテストドライバーの座を受け継ぐことになると報じられていた。
しかし、実際のところ、フェラーリとしてはフェルナンド・アロンソもしくはフェリペ・マッサが、もしレース週末に誰かと交代しなくてはならない事態になったとしても、リゴンにその役割が務まるとは思っていないと考えられている。フェラーリの発表も、リゴンについては契約を延長したことにより「全てのレースや宣伝活動のために待機してもらうことになる」という内容にとどまっている。
そのフェラーリは今季の公式リザーブドライバーについてはまだ発表をしていない。
そんな中、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』が、フェラーリのリザーブドライバーの本当の最有力候補は、ともにその所属するチームから2011年限りでシートを失ったペトロフとスーティルであると報じている。
しかし、ロシア人ドライバーのペトロフはこのうわさを否定し、次のように述べている。
「もしフェラーリへ行きたいと思ったら、1年限りの契約ではいやだね。そのことについて交渉を行ったかどうかということは言えないけれど、でも自分自身としてはまだフェラーリに行くのは早すぎると思っている。多分あと1年か2年すれば機が熟してくるかもしれないけれどね」