1969年、1971年、1973年のF1チャンピオンであるジャッキー・スチュワートは、今年自分と並ぶ通算3回目のF1ドライバーズタイトルをほぼ手中に収めているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、もはやこれ以上改善の余地がないほどの完璧さを備えていると考えている。
■どんな状況でもフェルスタッペンはマシンの力を最大限に引き出せる
「もう改善の余地はあまりないと思うよ」
25歳のオランダ人ドライバーについてそう語ったスコットランド出身のスチュワートは、次のように付け加えた。
「雨が降っていようが、風が強かろうが、暑かろうが、マックスは毎回マシンから最大限の力を引き出しているよ」
■フェルスタッペンが強すぎてもF1にはほかの見所も
一方、84歳のスチュワートは、フェルスタッペンが強すぎてF1がつまらなくなったという声があることに対して次のように反論している。
「私は退屈だなんてまったく思っていないよ」
「確かに、(今年の)F1チャンピオンはもう決まったよ。だが、その後ろでは接戦が展開されているんだ」
■昔の方がF1タイトル獲得は難しかった?
だが、スチュワートは、自分が現役だった頃に比べれば、フェルスタッペンが3回タイトルを獲得するのはより簡単なことだと示唆している。
「今はもっと多くのレースがある。私が初めてF1チャンピオンになった1969年には、グランプリは11回しかなかったんだ」
スコットランドが起源となるタータンチェック模様のハンチング帽がトレードマークとなっているスチュワートはそう語ると、次のように付け加えた。
「だが、22戦もあれば、たとえ悪い週末があったとしても、まだタイトル獲得のチャンスはあるんだ」