ひょっとしたら、アメリカに本部を置くF1チームであるハースが、2024年から新たに“アルファロメオ”と呼ばれるようになるかもしれない。
■今季限りでザウバーとのネーミング契約が終了するアルファロメオ
現在F1で戦っているアルファロメオは、実態はスイスに本拠を構えるF1チームであるザウバーだ。イタリアの有名な自動車会社の名前でエントリーしているものの、それはアルファロメオがザウバーのネーミングスポンサーを務めているからに過ぎない。
そして、ザウバーは新たなエンジンレギュレーションが導入される2026年からはアウディの事実上のワークスチームとなることが決まっている。これを受け、アルファロメオとザウバーの契約は2023年限りで終了することになっている。
そして、最近では、アルファロメオが2024年以降もその名前をF1に残すために、フェラーリエンジンを搭載するハースと新たに手を組むことを検討しているようだとの噂がささやかれている。
■アルファロメオとの話し合いを認めたハース
こうした中、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、今週末にF1スペインGP(4日決勝)が開催されるバルセロナにおいて、アルファロメオのジャン・フィリップ・インパラートCEOと話をしたことを認め、次のように語った。
「彼らは今後どうするか、選択肢を検討しているところだよ」
「彼らはただ、我々がどのような状況にあり、次に何をする計画なのかを聞きに来ただけだよ。それは初顔合わせの会合に過ぎなかったし、それ以上のものではなかったんだ。なぜなら、私はそのCEOを知らなかったからね」
「彼は挨拶をしただけだ。それだけのことだったよ」
■現在は『マネーグラム』とタイトルスポンサー契約
昨シーズンの開幕直前に、ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、それまでタイトルスポンサーを務めていたロシアのウラルカリ社との契約を解除したハースは、今年はアメリカの国際送金事業会社である『マネーグラム』を新たなタイトルスポンサーに迎えている。
伝えられるところによれば、ハースとマネーグラムの契約は2025年までの3年間だと考えられている。仮にアルファロメオとハースの交渉が今後続けられるとしても、どういう位置づけでのスポンサーとなるのかといった課題はありそうだ。