ウィリアムズのチームCEOを務めるヨースト・カピートが、今季限りでハースのシートを失う可能性が高いとうわさされているミック・シューマッハも2023年に向けた候補ドライバーの1人だと認めた。
ウィリアムズでは、2020年からフルドライバーを務めていたカナダ人ドライバーのニコラス・ラティフィとは2023年の契約を結ばないことを発表しており、来季は誰がアレクサンダー・アルボンのチームメートになるのかが注目されている。
■もちろんシューマッハも候補の1人だとカピート
こうした中、2021年2月からウィリアムズF1チームを率いているドイツ出身のカピートは、同じドイツ出身であり、7度F1王座に就いた伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハの息子の名前が候補者リストにあるのかと質問されると次のように答えた。
「もちろんイエスだよ」
「ミックは選択肢の一つだ。彼はF1にとどまるにふさわしいよ。実際にそうなるかどうかはそのうちわかるだろうが、間違いなく彼は我々の選択肢の一つだよ」
「彼はこれから本当に前進することができるし、非常に優れたF1ドライバーになることができる。ジョージ・ラッセル(現ウィリアムズ)だって、ウィリアムズでルーキーだったころにはミスを犯したけれど、それでも成長したよ」
「F1はとても複雑だし、F2からのステップアップはとても大変なんだ。なぜなら、マシンがとても複雑で、技術的により多くの努力が求められるからね」
「ドライバーには2年間を与え、そして3年目に彼に何ができるかを示させる必要があるんだ」
母国ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったカピートは、ウィリアムズにシューマッハがいれば魅力的な組み合わせだと思うかと尋ねられると、「それは間違いなく魅力的だろうね」と認めている。
■2023年のラインアップ確定はシーズン終了後に
しかし、カピートは、2023年に向けて検討しているドライバーがシューマッハだけではないことも事実だと認め、次のように続けた。
「我々の方がもっとオープンだろうね。そう、ローガン・サージェントも候補リストに名前があるよ」
ウィリアムズのジュニアドライバーであり、今年はF2選手権に参戦し、現時点ではランキング3番手につけている21歳のアメリカ人ドライバーの名前をあげながらそう語ったカピートは、次のように付け加えた。
「だが、決定するのはシーズン終了後になりそうだね。アブダビ(最終戦/11月20日決勝)のすぐ後か、その1、2週間後になると思うよ」。