ウィリアムズは2023年に向けて若手ドライバーを起用することも視野に入れているようだ。
最近のうわさでは、レッドブルが今年の第16戦イタリアGPでウィリアムズからF1デビューを飾り、印象的なパフォーマンスを示したオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースと契約を結んだようだと考えられている。
それが事実であれば、2023年にはデ・フリースがレッドブルのセカンドチームであるアルファタウリで日本人ドライバーの角田裕毅とコンビを組むことになり、ピエール・ガスリーはアルピーヌへ移籍することになるだろう。
伝えられるところによれば、今週末に2022年F1第18戦日本GP(9日決勝)が開催される鈴鹿でこれが正式に発表される可能性もあるという。
■デ・フリースがどういう決断をするのか様子を見るウィリアムズ
デ・フリースに関しては、ニコラス・ラティフィとの契約更新を行わないと発表したウィリアムズの2023年のドライバー候補のひとりだとも考えられていた。しかし、もしもこうしたうわさが事実であれば、ウィリアムズとしては選択肢をひとつ失ってしまうことになる。
ウィリアムズのチームCEOを務めるヨースト・カピートは、ドイツのテレビ局『RTL』から現在の状況ついて尋ねられると、次のように答えた。
「それは我々だけのせいではないよ。ほかのチームもニックにかなり興味を持っているわけだからね」
「我々としては彼がどういう決断をするのか、様子を見るしかない。我々はまだ決められないし、決めたいとも思っていないんだ。もし、彼がその前にほかのチームに移籍することを決めるのなら、それはそれでいいんだ」
■アルボンの来季のチームメートは若手ドライバーに?
カピートは、イギリス生まれのタイ国籍ドライバーであるアレクサンダー・アルボンはすでに「経験のある」ドライバーであり、それゆえ、ウィリアムズとしては2023年に向けて、まだ経験の浅いチームメートを選ぶこともできるのだと示唆している。
「ウィリアムズが置かれている状況では、長期的にあてにすることができ、ほかのチームのために訓練するといった心配を抱えることなく自分たちの管理下に置くことができる若いドライバーに目を向けることができるんだ」
そう語ったカピートは、2023年のドライバーラインアップを決定するのは今シーズンの最終戦アブダビGP(11月20日決勝)の後になるだろうと示唆し、次のように付け加えている。
「我々は自分たち自身にプレッシャーをかけてはいない。しかし、それは我々にはすぐに決断することができないという意味ではないがね」
カピートは、デ・フリース以外の候補者として、現在ハースに所属しているミック・シューマッハや、自分たちの育成プログラムに所属し、現在F2選手権でランキング3番手につけている21歳のアメリカ人ドライバーであるローガン・サージェントの名前もあげている。