10月4日、東京都とフォーミュラEは、2024年の春に東京・お台場にある東京ビッグサイト周辺にてABB FIAフォーミュラE世界選手権の開催を目指す協定に調印した。実現すれば日本で初めての公道レースになる。
小池百合子東京都知事とフォーミュラEのジェイミー・レイグルCEOは、今朝、東京都庁で行われた覚書の正式調印式に出席した。この覚書により、東京都とフォーミュラEは、FIA(世界自動車連盟)の承認を前提に、2024年春に日本最大の国際展示場である東京ビッグサイト周辺でのレース開催を目指し、協力関係を構築することになる。
■東京都が目指すのはCO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」のPR
東京都は、CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向けて、ZEV(Zero Emission Vehicle)の普及に取り組んでおり、フォーミュラEは東京都と協力してZEV戦略を推進する。
フォーミュラEのライグルCEOは、次のように語った。
「小池知事とともに、東京都とフォーミュラEの協力関係を発表できることを嬉しく、光栄に思っています」
「私たちは、ゼロエミッション東京の実現に向けて、2024年に東京でフォーミュラEレースを開催できるよう取り組んでいきます。東京は象徴的な世界都市であり、消費者技術の革新者、自動車産業のリーダー、世界的な文化的トレンドセッターとして認識されています。フォーミュラEは、東京都とパートナーシップを結び、東京がゼロエミッションの取り組みにおいて参考となることを嬉しく思っています」
■参戦中のニッサンも興奮気味
フォーミュラEに参戦中の日産は、フォーミュラEの新時代Gen3への参加をいち早く表明しており、12月のバレンシアでのテスト走行から1月14日のメキシコシティでのシーズン9開幕戦まで活動を続ける予定だ。
日産チームのマネージングディレクターであるトマソ・ボルペは、シーズン10から初めて日本がカレンダーに加わることに興奮を隠せない様子で語った。
「2024年に東京でE-Prixが開催されることは、日本の自動車メーカーとしては初めてのことであり、非常に喜ばしいことです。また、今年初めにe.damsを買収したことにより、今シーズンから初めて1つのチームとして戦うことになりますが、私たちのホームマーケットで自分たちのレーシングチームでレースをする機会をぜひ持ちたいと思います」
■2023シーズンは?
来シーズンのスケジュールは、2023年1月から7月にかけて世界13都市のストリートサーキットで18レースが予定されており、今シーズンの10都市16レースというこれまでの記録を上回る、フォーミュラEにとって最大かつ大胆なシーズンとなり、電気レースシリーズが新たな時代へ突入することになる。
Formula E Tokyo
Today we signed an agreement with the Tokyo Metropolitan Government. The goal: to race in Tokyo in 2024.
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) October 4, 2022