ロシアの新スポンサーからの支援が暗礁に乗り上げているのではないかとうわさされるザウバーだが、その契約の一環をなすと考えられている若手ロシア人ドライバーのセルゲイ・シロトキンは、すでにザウバーとの活動を開始。F1ロシアGPの開催が予定されているソチで来月にF1デモ走行を行うと報じられた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が21日(水)、17歳のシロトキンが、スイスにあるザウバーのファクトリーにおいて2013年型車でシート合わせを行っている写真を掲載した。
シロトキンは、ザウバーの将来を握る存在だ。シロトキンの父親が、今回ザウバーの救援に乗り出したロシア政府とも近い関係にある企業体の中心人物であり、その企業体が財政的危機に陥っているザウバーに大金を投じてくれることになるかもしれない。
だが、現時点でシロトキンは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって発行されるスーパーライセンスを所持しておらず、今年は各グランプリの金曜フリー走行などに出走することはできない。
しかし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のトビアス・グルーナー記者は、シロトキンが来月、来年F1ロシアGPの初開催が予定されているソチにおいてザウバーの2013年型車でデモンストレーション走行を行う予定になっていると報じた。
そのシロトキンは、来週の火曜日(27日)に18歳の誕生日を迎える。