自動車メーカーのジャガーとF1チームのウィリアムズが進めていた100万ドル(約8,300万円)のハイブリッドカー開発計画が頓挫してしまった。
タタ自動車の傘下にあるジャガーと、イギリスに拠点を置くウィリアムズは昨年、時速200キロで走行可能な超低燃費スーパーカーC-X75の開発計画を発表していた。
2011年5月には、当時のウィリアムズCEOアダム・パーが、この開発計画は「ビジネスを進めるために欠かせない」と言い、こう続けた。
「戦略的に軸となる要素、トップクラスの自動車メーカーとパートナーシップを結ぶことを投資家たちに説明した」
「ジャガー・ランドローバーとの新しい協力体制により、その戦略を実行に移した」
しかし、長引く世界的不況の影響から、ジャガーがC-X75開発計画を中止したと『Autocar(オートカー)』が報じた。
この報道について、ジャガーのグローバル・ブランドディレクターを務めるエイドリアン・ホールマークは「この車を開発できると考えていたが、世界的に消費が落ち込む現状を鑑(かんが)みると、このような(高価な)スーパーカーの開発を進めるタイミングではないと判断した」と計画中止を認める発言をしている。
また、ホールマークはウィリアムズとジャガーのパートナーシップが5月に終了したことを明かしたが、将来的に共同で計画を再始動する可能性は否定していない。