レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2年連続でF1ドライバーズタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペンには冬休みの間に減量する必要があると語った。
2021年には最終戦アブダビGP決勝終盤に起こったセーフティカー導入により劇的な逆転でルイス・ハミルトン(メルセデス)が手にするはずだったタイトルを奪い取ったフェルスタッペンだが、2022年シーズンには全22戦中15戦で勝利するという圧倒的な強さを見せて2回目のタイトルを獲得している。
■2023年もF1タイトル獲得を目指すレッドブル
2023年には、バジェットキャップ(チーム予算上限)違反のペナルティーとして風洞テスト時間が10パーセント削減されることになるレッドブルだが、チーム首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、来年も自分たちがタイトルをとる可能性は十分にあると考えている。
「メルセデスは1年かけて我々と戦いながら前進してきたし、まだ我々と肩を並べるところにまではきていないものの、風洞でマシンを開発する時間はより多くなる」
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語った79歳のマルコは、次のように続けた。
「だが、私はあまり心配していないよ。我々は2023年に向けて正しい道を歩んでいるし、マックスという最高のドライバーがいるからね」
「チェコ(セルジオ・ペレスの愛称)も間違いなく1レースか2レースは勝つことができる。しかし、現時点では彼がシーズンを通してマックスに挑めるとは私は思っていない」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「全体的に見て、現在そうすることができるドライバーがいるとは思わないよ」
■2022年のタイトル確定後に体重が増加したフェルスタッペン
2023年には3年連続で通算3回目のF1タイトル獲得を目指すことになるフェルスタッペンだが、来季に向けて課題が全くないというわけでもなさそうだ。
「彼ら(F1ドライバー)は競馬の騎手と少し似ていて、一定の体重以下にしておく必要があるんだ」
そう語ったホーナーは、鈴鹿で行われた2022年のF1第18戦日本GPでドライバーズタイトル獲得を決めたフェルスタッペンの体重がその後少しずつ増加に転じていたことを明かし、次のように続けた。
「我々は、オースティン(アメリカ)のステーキハウスやブラジルのメキシコ料理店に行くのにつれて、(フェルスタッペンの)体重が少しずつ増え始めているのがわかったんだ」
「彼の体重は元に戻るはずだよ。来年の2月にまたマシンに乗るときまでにはね」。