F1第17戦シンガポールGP(マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット)の予選がウェットコンディションで行われた。
●【2022F1第17戦シンガポールGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■Q1:セミウェット
雨上がりのウェットから乾いていく難しいコンディションの中、インターミディエイトタイヤでの走行となった。
Q1トップタイムはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。
アルファタウリF1は、角田裕毅が8番手、ピエール・ガスリーは12番手でQ2へ進出している。
■Q2:早すぎたドライタイヤ
コースの一部が湿っている難しいコンディションの中、終盤に3台がドライタイヤでアタックをしたものの不発に終わり、多くのドライバーはリスクを冒さずインターミディエイトタイヤでの走行となった。
Q2トップタイムはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。
アルファタウリF1は、角田裕毅が8番手、ピエール・ガスリーは7番手で2台そろってQ3へ進出した。
■Q3:ドライタイヤでの難しいアタック
ちょい濡れのダンプ路面から乾いていく難しいコンディションの中、角田裕毅(アルファタウリ)とケビン・マグヌッセン(ハース)はインターミディエイトで出ていくが、他8名のドライバーが最初からソフトタイヤでの走行を選択した。
Q3序盤はインターミディエイトタイヤの角田裕毅がトップタイムを記録するほどだったが、すぐにドライタイヤを履いたハミルトンが2秒もタイムを更新するなど路面状況は急激に進化していった。
コースは所々まだ濡れていて、ガスリーはブレーキングで滑ってポケット(エスケープゾーン)に逃げる場面も見られた。
終盤までハミルトンが最速で、今季初ポールポジションも期待されたが、路面が乾いていく中、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がトップに出ると、すぐにルクレールがタイムアップに成功して最速。セルジオ・ペレス(レッドブル)は2番手に飛び込んだ。
セクター2まで最速タイムを更新してアタックをしていたフェルスタッペンは、セクター3でアタックを中止して、路面が良くなる次のラップに賭けた。
しかしフェルスタッペンはラストアタックでポールポジションを狙えるタイムで走っていたものの「ピットに入れ」と緊急指示。アタックを中止して8番手に終わったフェルスタッペンは「Why!?(なんで!?)」と放送禁止用語を乱発させ怒りを爆発させた。チームは「あとで説明する」とだけ伝えたが、アタックを1周増やしたことで走行後に採取する燃料サンプルがわずかに不足しそうになった可能性がある。
最終的にポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。
レッドブルと同じくHRC(ホンダ・レーシング)のパワーユニットを搭載するアルファタウリF1は、ピエール・ガスリーが7番手、シンガポールGPで初の予選を走った角田裕毅は難しいコンディションの中で10番手だった。
■【2022F1第17戦シンガポールGP】予選
1 C.ルクレール(フェラーリ)
2 S.ペレス(レッドブル)
3 L.ハミルトン(メルセデス)
4 C.サインツ(フェラーリ)
5 F.アロンソ(アルピーヌ)
6 L.ノリス(マクラーレン)
7 P.ガスリー(アルファタウリ)
8 M.フェルスタッペン(レッドブル)
9 K.マグヌッセン(ハース)
10 角田裕毅(アルファタウリ)
11 G.ラッセル(メルセデス)
12 L.ストロール(アストンマーティン)
13 M.シューマッハ(ハース)
14 S.ベッテル(アストンマーティン)
15 G.ジョウ(アルファロメオ)
16 V.ボッタス(アルファロメオ)
17 D.リカルド(マクラーレン)
18 E.オコン(アルピーヌ)
19 A.アルボン(ウィリアムズ)
20 N.ラティフィ(ウィリアムズ)