レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、自分たちの2022年型F1マシンがメルセデスやフェラーリよりもコンマ5秒も遅いという推測は誤りだと主張した。
これは、マルコの故郷であり、レッドブルが国籍登録しているオーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』が、スペインのバルセロナで行われた今年最初のプレシーズンテストを見る限り、今年のレッドブルはフェラーリやメルセデスよりもコンマ5秒遅いと考えられると報じたことを受けてのものだ。
「我々はコンマ5秒も後れをとってはいないよ」
そう主張したマルコは次のように付け加えた。
「我々はハードタイヤを使用していたが、メルセデスは我々より2段階軟らかいタイヤを使っていたんだ。だが、私は次のテストを楽しみにしているよ」
マルコが言及した次のテストとは、10日(木)から12日(土)にかけてバーレーンで行われる2回目のプレシーズンテストのことだ。そして、その翌週には同じバーレーンで2022年の開幕戦(20日決勝)が行われることになる。
新たな技術レギュレーションのもとで製造された2022年型マシンの第一印象について質問されたマルコは、「重いが、非常に速いよ」と答え、次のように付け加えた。
「それに、新しいレギュレーションの解釈の違いを見るのもワクワクするね。例えば、メルセデスは我々とは完全に異なるコンセプトになっているよ」
また、バルセロナでレッドブルが示したパフォーマンスはまだ本当のものではなかったのかと尋ねられた78歳のマルコは次のように答えている。
「全くその通りだ。我々は重量制限にはまだ遠いし、新しいパーツも用意しているからね」
また、マルコはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、今年はディフェンディングチャンピオンとしてF1ドライバーズタイトルの防衛を目指すことになるマックス・フェルスタッペンも2022年型レッドブルF1マシンから好感触を得ていると主張している。
「マックスは、バルセロナで最初の周回を行ったときに、マシンの感触はいいと私に言ったんだ」
「もちろん、全く新しいマシンだけに、いくつか解決しなくてはならない問題もあるがね」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「だが、我々はソフトタイヤを使用したり、少ない燃料で走ったりはしていなかったんだ。だから、このマシンの実力がもっと大きいことはわかっているよ」