マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、今季のF1第13戦ベルギーGPと第14戦イタリアGPで2連勝を飾ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)が自分のチームメートになったとしても問題はないと語った。
同じ1997年生まれの21歳であるフェルスタッペンとルクレールがこれからのF1を背負って立つ存在であることは異論の余地はないだろう。
イタリア出身の元F1ドライバーであるジャンカルロ・フィジケラは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「新たな世代が急速に現れつつある。もし私がチーム代表なら、間違いなくルクレールとフェルスタッペンに賭けるだろうね」
フェラーリの新たなスターだと目されているルクレールだが、フェラーリは300万ユーロ(約3億6000万円)だと考えられているルクレールの報酬を2020年には3倍の900万ユーロ(約10億円)に引き上げることになると報じられている。
一方、同じ年齢ながらルクレールよりも3年長いF1キャリアを有しているフェルスタッペンは、2020年までレッドブルと契約を結んでいる。だが、現時点ではF1ルールが大きく変わる2021年以降に関してはまだどうなるか分からない状況だ。
フェルスタッペンの父親であり、自身も元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペンは、母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』に次のように語った。
「一番重要なことは、F1チャンピオンになれるだけのクルマを手にすることだ」
「だが、現時点ではまだ何の動きもしてはないよ。我々は2020年に向けて集中しているし、それから考えていくことになる」
うわさでは、もしもフェルスタッペンが2020年にレッドブル・ホンダでF1タイトルを獲得することができなければ、2021年はメルセデスもしくはフェラーリへ移籍する可能性もあるだろうと言われている。
もしフェラーリへ移籍することになれば、チームメートはルクレールになる可能性が高い。
フェルスタッペン本人はその可能性について質問されると次のように答えた。
「シャルルと僕は同じチームでうまくやっていけると思うよ」
「僕たちはどちらも勝ちたいと思っている。だけどお互いにリスペクトしているよ。対立してしまう可能性は否定しないけれど、それはメルセデスのハミルトンとロズベルグの間にあったようなものではないだろうと思う」
父親のヨスも自分たちはルクレールを恐れてなどいないと主張している。
「ルクレールのことはずっと以前から知っているんだ。マックスは長い間彼とレースをしていたからね」
カート時代のことに言及ながらそう語ったヨスは次のように付け加えた。
「彼は速いドライバーだし、今後ハミルトン、フェルスタッペン、ルクレールによる戦いが見られるのは本当にいいことだよ。それはこのスポーツにとっていいことさ」