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ルノーF1のボスが明言「我々のエンジンは1000馬力を超えている」

2019年09月11日(水)17:33 pm

ルノーF1チームを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、自分たちのF1エンジンは数レース前からすでに1000馬力の壁を超えていたと語った。

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8月にはルノーのF1エンジン責任者であるレミ・タファンが同様の発言をしていたが、その真偽に関しては眉につばしながら聞いていた者も少なくなかったようだ。

例えば、昨年までルノーエンジンを搭載していたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは当時次のようにコメントしていた。

「もし彼ら(ルノー)が1000馬力もあるって言うのなら、彼らのクルマは本当にひどいってことになるね」

実際のところ、今季のルノーは信頼性の問題に苦しめられたこともあり、期待されたような結果を出すことができずにいた。

だが、先週末にモンツァ・サーキットで開催されたイタリアGPではダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグが予選で5番手6番手の好位置をゲットすると、決勝ではそれぞれひとつずつ順位を上げ、今季のベストリザルトとなる4位、5位でフィニッシュ。

これにより、イタリアGP前はコンストラクターズランキングで5番手に位置していたルノーは、一気にトロロッソ・ホンダを逆転して4位に浮上している。

モンツァでいい成績を残すことができた理由を訪ねられたアビテブールは母国フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように答えた。

「その答えはパワーとドラッグ(空気抵抗)だよ」

「我々にはパワフルなエンジンがある。そのことに疑う余地はない。我々はすでに何レースも前から1000馬力を超えていたんだ」

「そのことに疑いを持ち、それを冗談のネタにしている者たちがいることも知っている。だが、測定結果やGPSデータはそれが事実だと示しているよ」

「エンジン使用上のリスクもあるため、常にその馬力を発生させることはできないがね」

「モントリオール(カナダGP)、スパ(ベルギーGP)、そしてモンツァ(イタリアGP)での我々のレベルを見れば反論などできないはずだ」

確かに、エンジンパワーが重要な高速サーキットで行われたレースでは、ルノーがここまで好結果を残してきているのは事実だ。

「信頼性問題に関してはまだ批判されても仕方がない状態ではある。実際のところ、2016年にヴィリー(ルノーのF1エンジン開発拠点)の組織再編をスタートし、3年かかってトップレベルのエンジンを手にしたばかりだ」

そう語ったアビテブールは、エンジンの信頼性とともに、エンストン(ルノーのシャシー製造ファクトリー)で製造されるシャシーのパフォーマンスを改善することが今後の目標だと次のように付け加えた。

「もちろん、もっといいレベルに上げていきたいとは思っているよ。だがそのためには慣性が求められるし、もう少し時間がかかるだろうね」

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