メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、先週末のF1スペインGPでメルセデスAMGがF1カーの車重を5kgもそぎ落としていたようだとのうわさを否定した。
スペインGPが行われるバルセロナに向かう前、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが現時点では車重が重すぎることがチームの課題となっており、フェラーリと戦うために現在その問題に取り組んでいるところだと認めていた。
そして迎えたスペインGPでポール・トゥ・ウィンを達成し、今季2勝目をあげたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はレース後に疲れ切った姿を見せていたが、その後次のように語っていた。
「僕は重量を軽くするためにクルマに飲み物を持ち込んでいなかったんだ。あのレースの後は少しばかり疲れていたよ」
こうしたこともあり、F1関係者の間ではメルセデスAMGはスペインでこれまでよりも5kgの軽量化を達成していたようだとのうわさがささやかれている。
だが、ヴォルフはスペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。
「我々は空力の効率改善と車重の減少に努めてきた。だが、それは5kgなどというようなレベルではないよ」
「F1ではそれほど大きな改善をすることは難しいんだ。どれもみんなもっと小さなものだよ。我々が取り組んでいるのはキログラムではなくグラムの単位さ」とヴォルフは付け加えた。