マクラーレン・ホンダのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)が、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる2017年F1第3戦バーレーンGP(16日決勝)に向けて次のように語った。
■エリック・ブーリエ「勝利は望めないだろうが最善を尽くす」
「2004年にここでのレースが始まって以来すでにここで12回のグランプリが開催されてきたが、驚くことにマクラーレンはまだ一度もここで勝てていない。それとは逆に、フェルナンド(アロンソ)は3回以上もこのレースで勝っているし、ほかのどのドライバーよりも多くの勝利数を誇っている(注1)」
「しかし、非常に残念ながら、今度の日曜日にフェルナンドがその素晴らしい勝利数記録を伸ばし、マクラーレンが未勝利記録を終わらせることができる可能性も極めて小さいだろう。だが、もやが立ち込め、雨模様で寒かった上海よりは天候はかなりよくなるだろうし、それによって先週末よりは多くの走行を行えるだろうと期待しているよ」
「このレースはストフェル(バンドーン)にとっては初レースから1年ぶりのものとなる。あれは称賛に値するレースだった。彼はF1デビュー戦でポイントを稼いでみせたのだからね。彼とフェルナンドは今度の週末でもポイント圏内でフィニッシュしようと懸命に頑張ってくれるはずだ。そして、まだ約束めいたことや予想めいたことをするつもりは決してないものの、彼らの努力が実を結ぶことを期待しているよ。それに、バーレーンはストフェルにとってはGP2時代にいい成績を残せたところだ。3年前にそのシリーズにデビューしたときに勝っているんだからね」
「最後に付け加えておきたいのは、バーレーンはマクラーレン・ホンダにとって3つあるホームレースのひとつだということだ(注2)。シルバーストン(イギリス)、そして鈴鹿(日本)があとの2つだがね。今年最初のポイントを獲得するにふさわしいレースだし、それを実現するためにベストを尽くしていくよ」
(注1) アロンソの持つ3勝という記録は現時点でのバーレーンGPでの最多勝利記録。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)がそれぞれ2勝でこれに続いている。
(注2) バーレーンの国営投資会社マムタラカトがマクラーレン・グループの50%の株式を所有している筆頭株主であるため。