2016年にF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然の引退を表明したことでメルセデスAMGはその後任ドライバーを探すべく、多くの現役ドライバーたちと連絡を取っていたことを認めている。
そしてマクラーレン・ホンダに所属するフェルナンド・アロンソもそうしたドライバーの中に含まれていた。
■メルセデスは全ドライバーと話をしたはず
メルセデスAMGは最終的にウィリアムズからバルテリ・ボッタスの契約を買い取って一件落着となったこの騒ぎだが、アロンソはそのときのことを振り返って母国スペインのラジオ局『Cadena Cope(カデナ・コペ)』に次のように語った。
「ロズベルグによって驚かされてしまったメルセデスAMGは、全ドライバーに電話をかけまくることになったんだと思う」
「彼ら(メルセデスAMG)は、すべてのドライバーが自分たちに電話をしてきたと言っていたけれど、多分それは本当だと思うよ。彼らのほうから電話をしたのか、あるいはドライバーのほうから電話をしたのかはともかく、彼らは(ドライバーの)状況を確認するために全員と話をしたんだと思う」
■メルセデスが望んでいたのはボッタスのようなタイプ
そう語ったアロンソは、自分もメルセデスAMGの最高責任者であるトト・ヴォルフから連絡をもらったと明かし、次のように続けた。
「僕もその例外ではなかった。トト・ヴォルフは参考のためにと僕にも電話をしてきたよ。すごく落ち着いた感じでね。だけど、僕は彼に言ったんだ。僕にはマクラーレンとの契約があるし、ここにいて満足しているからとんでもないことをやるつもりはないよとね」
「それに、彼らは自分たちなりのドライバー像を持っていたんだと思う。ボッタスかウェーレインみたいなタイプがメルセデスAMGのプログラムにはフィットするし、あまりハミルトンの邪魔をするようなこともないだろうとね」
「(ヴォルフとは)2、3分の会話だったし、情報確認以上のことはなかった」とアロンソは結んでいる。