天才F1カーデザイナーとの呼び声も高いエイドリアン・ニューイ(レッドブル/最高技術責任者)が、2017年型レッドブルF1カー開発にかなり大きくかかわることになりそうだ。
■F1の第一線から身を引いていた天才デザイナー
2014年から現行F1ルールが導入されたが、空力処理などがより厳しく制限され、パワーユニットの重要度が非常に高まったことにより、F1への意欲を失ったニューイは第一線から退き、ヨットレースのプロジェクトやアストンマーチンとのコラボレーションによるスーパーカー開発などの業務に携わるようになっていた
だが、2017年からかつてのような幅広タイヤの導入とともに、再び空力性能が重視されるレギュレーションが導入されることになっている。そして、その2017年型車開発を通じてニューイのF1への情熱に再び火がついてきたようだ。
■ニューイの開発関与は20%から50%へ
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、2017年型車開発にはニューイが大きくかかわることになるだろうと次のように語った。
「2014年当時の我々に戻っているよ」
「エイドリアンはRB12(2016年型車)の開発からはある程度身を引いていた。彼が今のクルマに関与した割合は20%に過ぎなかったと言えるだろう。それは、我々のエンジニアリングチームがどれほどいい仕事をしているのかということを示すものだ」
そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「新ルールによってエイドリアンは完全にやる気を取り戻したよ。来年のクルマに関しては、彼が50%は関与することになると言っておこう」