2017年からはF1カーの速度を大きく高めようとする計画が進められているが、これが少々骨抜きにされてしまいそうだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が11日(月)に報じたところによれば、最近、ルール改正に関して技術的な検討を行っているワーキンググループにおいて、F1カーのシャシーの最大幅が予定されていた180cmではなく、現行の140cmに留められることが賛成多数で可決されたという。
さらに、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、「より大きなディフューザーを導入する件も同様に廃案になったようだ」と書いている。ディフューザーに関しても、最初は2017年から25cmの高さを持つものを導入することになっていたが、どうやらこれも現行の12.5cmに留めるか、あるいは現行よりもわずかに高められる程度となりそうだという。
シュミット記者は次のように説明している。
「メルセデスAMGとピレリが懸念を示したことでそういうことになったといううわさがある」
「ピレリが、1周あたり5秒もラップタイムが短縮されるようであれば、安全対策として空気圧をとんでもない数値に高めることになると脅しをかけたらしい。それは誰も望んでいないからね」
だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、それでも現行のF1カーよりも車幅の広いクルマに変更しようという案については今でも検討が続けられていると指摘。その中にはフロントおよびリアウイングを現行よりも幅の広いものにすることも含まれているという。