2015年シーズンもまだ5戦が終わった段階だ。だが、すでに来季以降マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンの来季以降の動向に関するうわさもささやかれ始めてきているようだ。
現役F1ドライバーの中で最年長となるのはフェラーリのキミ・ライコネンだが、バトンもライコネンより3か月後に生まれただけで、現在同じ35歳だ。そして、現役ドライバー中最多F1出走数を誇るベテランドライバーだ。
昨年、2015年のドライバー体制発表までかなり時間をかけたマクラーレンだが、結局今季はフェルナンド・アロンソとバトンによるドライバーラインアップとなった。アロンソは3年契約であることが明らかとなっているが、バトンについては2015年の1年だけ契約が延長されたものだと考えられている。
そして、マクラーレンには来季のシート獲得候補として2人の若手ドライバーの名前があげられている。ひとりは昨年マクラーレンからF1デビューを飾ったものの、アロンソの加入によってシートを失った控えドライバーのケビン・マグヌッセン。そしてもうひとりが、マクラーレンの育成ドライバーであるストッフェル・ファンドールネだ。ファンドールネは、今年のGP2シリーズチャンピオンの最有力候補だとみなされている。
だが、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、来年のドライバー体制に関してはまだ多くを語ろうとしない。
「何の計画もしていないし、ここまでのところ話し合いも行っていないよ」とブーリエは『BBC』に語った。
だが、ブーリエは、まだバトンのことを見限るのは早すぎるだろうとほのめかしている。事実、バトンは今季ここまでのところは、現在最高のドライバーだと評されるアロンソと互角以上の活躍を見せている。バトンの年俸はアロンソの3分の1程度だと言われているにもかかわらずだ。
ブーリエは、次のように続けた。
「フェルナンドは最高レベルのドライバーだと考えられているし、それは正解だ。だが、ジェンソンに関しては少々過小評価されているよ」
「ジェンソンは素晴らしいドライバーだし、彼らの間には非常にいい協力関係ができている。2人には高い才能があるし、お互いに張り合うことができ、そしてお互いにいいところを吸収し合うことができる状態になっているんだ」とブーリエは締めくくっている。