ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、ほかのF1チームへ移籍することなど考えてもいないと主張した。
■フェラーリとは太いパイプがあるハース
シュタイナーが率いるアメリカンF1チームのハースは、2016年のF1新規参戦に向けてフェラーリと技術提携契約を結んで準備を進めた経緯がある。
それ以来、ハースとフェラーリの関係は続いており、今ではマラネロにあるフェラーリの敷地内にハース専用のビルが設けられているほどだ。
■不振のフェラーリがシュタイナー獲得に興味?
そのフェラーリは、2022年シーズン後にそれまでチーム代表を務めていたマッティア・ビノットを更迭し、昨年までアルファロメオのチーム代表を務めていたフランス人のフレデリック・バスールを新たなチーム代表に据えている。
しかし、今季のフェラーリは、ここまでの7レースでは昨年以上の不振が続いている。そして、イタリアのメディアを中心に、フェラーリがすでにバスールに代わる新たなチーム代表を探し始めているのではないかとの推測すらささやかれるようになっている。
そして、その候補の1人だろうと噂に上っているのが、イタリア出身のシュタイナーだ。
■「どこにも移籍するつもりはない」とシュタイナー
その可能性について質問されたシュタイナーは、次のように答えた。
「私はハースに非常に満足しているし、どこにも移るつもりはないよ」
「私はここで自分の仕事を終えたいと思っているんだ。だから、現時点ではそんなことは考えてもいないよ」
実際のところ、58歳のシュタイナーは、親しい友人でもあるビノットや、今シーズン限りでアルファタウリのチーム代表を退くことになっているフランツ・トストのように、そう遠くない将来、自分もF1から離れることになるだろうと示唆している。
「5年後に私がどこにいるかって? 私は5年計画なんて一度も立てたことがないよ」
シュタイナーはそう語ると、次のように付け加えた。
「私の長期的目標は、レースをやめることだ。私はもうそんなに若くはないからね」。