日本のファンに朗報だ。ピレリは、F1日本GP金曜日に行われるフリー走行2回目を通常の60分から90分に拡大して、2023年のタイヤテストを実施すると明かした。
ピレリのモータースポーツ・ディレクター、マリオ・イゾラはF1日本GPを前に次のように語った。
「ドライバーに好きなサーキットを尋ねると、鈴鹿は必ず上位に入る。130Rやスプーンなど、他のサーキットでは味わえないような難易度の高いコーナーがあり、独特の雰囲気と歴史、そして素晴らしいファンを持つサーキットだ。ユニークな8の字レイアウトで左右のコーナーがほぼ同数なので、サーキットの要求が均等になる」
「タイヤへのエネルギー負荷が年間を通じて最も高く、そしてコースレイアウトは、タイヤの負担が大きいため、最も硬い3種類のコンパウンドを用意することになる。最新世代のクルマは以前より重くなり、性能の限界に挑戦し続けているため、その挑戦は今までになく大きなものとなっている」
「今年は、金曜日の午後に行われるフリー走行(FP2)で、2023年型プロトタイプのタイヤをテストする予定だ。今シーズン終了を目前に控え、来年に向けた仕様の最終確認を行っているところなんだ」。
■タイヤに厳しい鈴鹿サーキットには最も硬いコンパウンド
イゾラが語ったように、ピレリは5つのコンパウンドの内もっとも硬い3種類のコンパウンドを準備。白いハードはC1、黄色いミディアムはC2、赤いソフトはC3だ。なお、C1のハードコンパウンドは今年が最後となる。
■FP2の90分間は全て2023年タイヤテスト。但し例外あり
F1日本GPのフリー走行2回目が90分に延長されたのは、2023年のプロトタイプスリックタイヤのテストを行うためで、次戦アメリカGPも同様の体制で行われる。
FP2セッションはすべてタイヤテストに充てられ、鈴鹿とオースティンで行われるこのテストは2023年のコンパウンドを微調整するためだ。
但し、FP1で若手ドライバーを起用したチームは、FP2の最初の30分間は独自のプログラムを走らせることが許され、残りのセッションはタイヤテストに集中することになる。プロトタイプタイヤは、サイドウォールにカラーリングが施されていない真っ黒なタイヤのため、各チームが何をしているのか、観客席からもすぐに見分けがつくだろう。
■新世代マシンとタイヤと、路面や天候の組み合わせは新しいアプローチ
ちょうど1週間前のシンガポールと同様、F1日本GPは2019年を最後に開催されていない。最新世代のクルマとタイヤで、サーキットや天候、セットアップにまったく新しいアプローチで挑まなければならないため、各チームのチャレンジはさらに大きくなる。
■130Rはアクセル全開。1年の中でもタイヤの横方向の負荷が大きい
鈴鹿はトラクションやブレーキングの縦方向よりもコーナーの横方向の力が重要だが、マシンの左右に均等に負荷がかかる。しかし、マシンとタイヤには、年間を通じて最も長いGフォース負荷がかかる。例えば130Rは130度の長半径コーナーだが、まるでストレートのようにフラットアウトで攻めるコーナーだ。