最終戦となるF1第17戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)予選、ポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だった。自身3回目、今季初ポールポジションを最終戦で獲った。
今シーズン、7度目の世界チャンピオンを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)は、フェルスタッペンから0.086秒遅れの3番手だった。ハミルトンにとっては12度目のアブダビGPでフロントロー以外からのスタートは2度目となる。
しかし、新型コロナウイルスから回復したばかりのハミルトンは「戻って来られたことに感謝している。おそらくまだ100%ではないけど、それでも全力を尽くした」と語った。
「当然のことながら、すべてを詳細に説明したくはないけど、(3月の)オーストラリアで言ったように、どれだけウイルスが深刻なのかということだ。苦しんでいる人、愛する人を失ってしまった人、どれだけやっかいなウイルスなのかというのが本当に実感できる」
「僕は100%じゃない。まだ肺に少し違和感があるけど、それでも普通なら片腕だけでもドライブするよ。これがレーシングドライバーとしての僕たちの仕事なんだ。身体的には間違いなく最も簡単なレースではないけど、僕は自分が持っているすべてを管理していくよ」
55周の長いレースで苦しむことになりそうか、という質問には「全体的なエネルギーなんだ」と答え、こう続けた。
「症状の一つは本当に体力が消耗することなんだ。できるだけ眠って体力を回復させようと努めてきたけど、おそらく以前ほど簡単ではないんだ」
「(回復中の)その週にはかなり体重が減って、前回のレースでは100%とは言えなかったけど、明日は全力を尽くすよ」
「難しい週末だったよ。ちょうどリズムを取り戻したばかりなんだ。ほんの数週間しか離れていなかったけど、勢いを失ったように感じて、今週末はバランスに本当に苦労したんだ」
体調は100%ではないというハミルトンは、今季12勝目、アブダビでの6勝目を挙げて7冠を達成した今季を締めくくろうと非常にやる気に満ちている。
「もちろんフロントからスタートできるのは良いことだけど、いつもそうとは限らないし、さらにエキサイティングなものになる」
「自然にオーバーテイクするのはすごく難しいコースだけど、戦略や出来ることすべてを考えるよ。スタートや最初の数周とスティントは重要だし、良い結果に変えようとしていて間違いなくエキサイトしているよ。」
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