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【予選レポート】「イエス!」レッドブル・ホンダが実力でメルセデスを倒した!/F1アブダビGP

2020年12月12日(土)23:35 pm

最終戦となるF1第17戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)予選で、ポールポジションを獲得したのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だった。自身3回目、今季初ポールポジションを最終戦で獲った。

●予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

2番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)で、ついにメルセデスの牙城をレッドブル・ホンダが実力で崩した。

他のホンダF1勢は、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が5番手、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)が7番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が10番手だった。

■今季最後の最速ラップ勝負が始まる

F1ドライバーが本気で走る、今季最後のファステストラップ勝負が始まった。その18分のQ1は、トップがルイス・ハミルトン(メルセデス)、2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)とフリー走行では力を隠していたメルセデス勢がその実力を見せてきた。

対するレッドブル・ホンダは、今季最後の戦いで何としてもポールポジションを獲得したいが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は4番手、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)は7番手だった。しかしホンダF1勢は4台ともQ2へ進出。好調さをキープしている。

Q1ノックアウトは、最年長キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ハースF1で最後の戦いとなるケビン・マグヌッセン(ハース)、前戦はメルセデスで大活躍したジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、2戦目のピエトロ・フィッティパルディ(ハース)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)だった。

■ホンダF1は4台ともQ3進出!

15分間のQ2が始まった。誰もが最後の予選でQ3へ進出したいところだ。

しかし、パワーユニット交換によりグリッド後方からのスタートが決まっているセルジオ・ペレス(レーシングポイント)は、1周走って走行義務を果たすとピットイン。来季レッドブル・ホンダのシート確保のためアピールしたいところだが、アタックを止めてマシンを降りてしまった。

このQ2でルノー勢が脱落。来季からアルピーヌへと名前を変えるルノーF1チームは最後の予選だったが、残念ながらエステバン・オコン(ルノー)が11番手、ダニエル・リカルド(ルノー)が12番手でQ3進出ならず。またリカルドはアブダビでチームメートに初めて負けた。

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は13番手でノックアウト。フェラーリで最後の予選を終えたベッテルは「全力を出した。ありがとう」とチームに感謝を伝えた。

■レッドブル・ホンダがメルセデスを倒した!

泣いても笑っても今季最後の予選Q3、12分間の真剣勝負が始まった。

「失うものはない」と言って、予選3番手の“指定席”を変えたいと言っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は何としてもポールポジションを獲得したい。

まず最初のアタックでは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイム、フェルスタッペンは0.104秒差で2番手、ルイス・ハミルトン(メルセデス)3番手、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)4番手となり、メルセデスとレッドブル・ホンダが接戦だ。

残り4分、今季最後のポールポジションに向けて続々とコースインしていく。チェッカーフラッグが振られると、まずトップタイムを塗り替えたのは王者ハミルトン。これでボッタスは2番手。すると伏兵ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手に飛び込んできた。

このままハミルトンがポールポジションを獲得するのかと思われたが、ボッタスがタイムを塗り替えてトップに立った。やはりメルセデスがワンツーかと思ったその直後、フェルスタッペンが1分35秒246のトップタイムを叩き出した!アルボンはタイムアップできず5番手となり、フェルスタッペンのポールポジションが確定した。

レッドブル・ホンダとフェルスタッペンは実力の速さでメルセデスを倒した瞬間がようやく訪れた。フェルスタッペンは自身3回目、今季初のポールポジションだ。また、このアブダビでメルセデス以外がポールポジションを獲得したのは2013年のマーク・ウェバー(レッドブル・ルノー)以来となった。

ガレージではクルーが抱き合って大喜び。レッドブルは「ポールポジションだ、よくやった」と無線で伝えると、フェルスタッペンは「イエス!」と雄叫びを上げる。クリスチャン・ホーナー代表も「よくやった!すごいメガ・ラップだった!セクター2は特にすごかったよ!」と興奮気味に伝えた。「みんなありがとう!信じられない、信じられないよ」と大喜びだ。

ここアブダビは、2015年以降はすべてポール・トゥ・ウインという結果だ。明日の決勝レースを、レッドブル・ホンダは優勝に最も近いポジションからスタートすることになる。

また、ホンダF1としては通算80回目のポールポジションとなった。

●【ハイライト動画:予選】ついにレッドブル・ホンダがメルセデスに速さで勝った!フェルスタッペンは今季初ポールポジション!/F1アブダビGP

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