「アロンソは怖くない」とルノーのエステバン・オコン
エステバン・オコン（ルノー）が、2021年にチームメートとなるフェルナンド・アロンソを恐れたりはしていないと主張した。
今年2年ぶりにルノーでF1復帰を果たしたオコンだが、今季はチームメートのダニエル・リカルドに対して苦戦を強いられてきたものの前戦サヒールGPではチャンスをものにして2位となり、F1で初めての表彰台に上っている。
尻上がりに調子を上げてきているフランス出身の24歳だが、2021年にはアルピーヌと名前が変わるチームにリカルドに代わってアロンソが加入することになっている。
言うまでもなくアロンソは2005年と2006年に2年連続でF1チャンピオンになった実績を持ち、その後タイトルにこそ手が届かなかったものの、フェラーリ時代には常にトップ争いに加わっていた強者だ。
アロンソにとって最後のF1シーズンとなった2018年にはチームメートだったストフェル・バンドーンに予選で一度も負けておらず、2年のブランクがあるとは言え、オコンにとっても強敵となるのは間違いないだろう。
「そうだね、だけど僕はバンドーンじゃないよ」
2020年F1最終戦アブダビGPの舞台となるヤス・マリーナ・サーキットでそう語ったオコンは次のように続けた。
「マクラーレンで何が起きていたのかは分からないけれど、フェルナンドがものすごく才能のあるドライバーであるのは確かだし、彼に勝つのはすごく難しいだろうね」
「だけど、ダニエルやフェルナンドをチームメートに持てるのは僕にとっていいことだと思っているんだ」
そう語ったオコンは、アロンソがチームメートになることに恐れを感じているかと尋ねられるとスペインの『AS』に次のように答えた。
「いや、いや、いや。僕は怖くはないよ」
「もしフェルナンドが怖かったら、僕はF1を去るだろうね」
2021年のF1復帰に向け、来週ヤス・マリーナ・サーキットで行われるヤングドライバーテストに参加することが明らかになっているアロンソだが、すでに最近はルノーF1チームに帯同してグランプリにも姿を見せている。
オコンは、ガレージにアロンソがいることを不快だと感じたりはしていないと次のように続けている。
「チームにとっては3人目のドライバーの意見が聞けるのはいいことだよ」
「僕たちはすごくうまく付き合えているよ。彼は僕にもたくさんメッセージを送ってくれるし、技術会議にも参加しているよ」
「彼が僕に何を聞いてくるかに関しては彼に聞いてもらった方がいいと思う。でも彼には見つけ出すべきことがたくさんあるし、それは普通のことだと思うよ」
そう述べたオコンは次のように付け加えている。
「だけど、最初のレースでマシンに乗り込めば、絶対に彼は準備万端の状態になっているはずだよ」
