F1第8戦フランスGP(ポール・リカール・サーキット)の決勝レースを終え、公式タイヤのピレリが次のように振り返った。
●【正式:決勝レース結果】F1フランスGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■ピレリ:レースレポート
ピレリがタイトルスポンサーを務めるフランスグランプリは、路面温度が54°Cに達する、シーズン中でも屈指の高温下で行われた。
このエクストリームなコンディションの下、トップ7中の6名を含む大半のドライバーが、ミディアム – ハードと繋ぐ1ストップ戦略を採用した。
5位に入賞したフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ファステストラップポイントを狙って、レース終盤にソフトタイヤに交換する2ストップ戦略を採った。
■キーポイント
1)南フランスの高温のコンディション下、摩耗とデグラデーションレートが予測通りの数値を示した中、7名を除くドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。レッドブルのピエール・ガスリーが見せたように、ソフトタイヤによるスタートでも1ストッパーが可能だった。
2)マシンスピードはこれまで以上に速くなり、レース中盤時点で、メルセデスのバルテリ・ボッタスが昨年のファステストラップを更新した。昨年と比較して、より燃料が多く残っている状態で、より硬いコンパウンドによるタイム更新だった。(2019年のC2コンパウンドは昨年のミディアムに相当し、2018年はスーパーソフトでのタイム。)
3)ハードタイヤで長いオープニングスティントを走行する戦略を採ったドライバーも見られた。レーシング・ポイントのランス・ストロールは、ハードタイヤで39周を走行後ミディアムへ交換した。
4)フェラーリのセバスチャン・ベッテルがファステストラップポイントを獲得しました。ベッテルは、終盤にソフトへ交換する2ストップ戦略を採った。ベッテルのタイムは、優勝したルイス・ハミルトンがハードタイヤで記録したタイムをわずかに更新するものだった。
■各コンパウンドのパフォーマンス
【ハード C2】大半のドライバーが第2スティントで使用するなど、このレースでの不可欠な要素となった。路面の厳しさに十分に対応していたものの、終盤では一定のマネジメントが必要となった。
【ミディアム C3】予測通り、大半のドライバー(トップ10グリッド中の8名、トップ10グリッドより下位では、5名を除く全ドライバー)がスタートタイヤとして使用した。
【ソフト C4】2名のドライバーのみが、ソフトタイヤでスタートした。ソフトタイヤのライフは、ポール・リカールの厳しいコンディション下では限定的だった。燃料が軽くなったファイナルラップで、セバスチャン・ベッテルがソフトを使用してファステストラップを更新した。
■ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「路面温度が今シーズンで最も高い部類に入るコンディションの下、フランスグランプリは、マシンスピードが昨年よりも速くなっていることを印象的に示すレースとなりました。
厳しいコンディションにもかかわらず、多くのドライバーが、我々が最速と予測したミディアム – ハードと繋ぐ1ストップ戦略を採りました。
高温に加え、大幅な路面の改善など、エクストリームな厳しいコンディションに、タイヤは十分に対応していました。これから、今シーズン最初の連戦となるオーストリアのシュピールベルクへ向かいます」
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