マクラーレンが来季から搭載するルノーPU(パワーユニット)にクルマを合わせるための作業に懸命に取り組んでいるようだ。
マクラーレンが3年におよんだホンダとの関係を解消し、2018年からルノーにスイッチすることが正式に決まったのは9月に入ってからのことだった。そしてその時点ではすでにマクラーレンは来季もホンダPUを搭載する前提で2018年型F1カーの設計を開始していた。
だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、ホンダとルノーのPUは「完全に異なる構造様式」となっており、マクラーレンではいくつかのコンポーネントを再設計する必要に迫られたという。
マクラーレンのエンジニアリングディレクターを務めるマット・モーリスもそれを認め、次のように語っている。
「我々はクラッチとギアボックスの設計をやり直す必要があった」
さらに、ルノーPUに載せ換えるためには冷却システムもこれまでとは一新する必要があったようだ。
こうしたことから、マクラーレンとしてはルノーとのコラボ初年度となる2018年にはルノーが推奨する構造様式を導入することでこれに対応することにしたという。
モーリスはこれに関して次のように付け加えた。
「もっと経験を積めば、自分たち独自のものを開発する意味もでてくるだろう」