マセラティ初のSUV「レヴァンテ」発表 フェラーリのマラネロでエンジン製造

2016年05月20日(金)5:53 am

マセラティ ジャパン株式会社(代表取締役社長:牧野一夫、本社:東京都港区)は、100年を超えるマセラティ史上初めてのSUV「マセラティ レヴァンテ」3モデルを発売する。

デリバリー開始については、「マセラティ レヴァンテ」と「マセラティ レヴァンテ S」は2016年9月頃、「マセラティ ディーゼル」は来春を予定している。

全国のマセラティ正規ディーラーにて5月13日(金)から8月1日(月)の期間、特別展示を開催する。

■マセラティ、歴史のターニングポイント

「レヴァンテ」はマセラティの歴史の転換点となるモデルだ。フラッグシップモデル「クアトロポルテ」、ミドルセダン「ギブリ」、2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」、オープンモデル「グランカブリオ」に新開発のSUV「レヴァンテ」を加えたことで、マセラティ史上最もワイドレンジな製品ラインアップを形成。ラグジュアリーカーのグローバル市場をカバーする体制が整った。

■世界販売台数7万台へ

これにより、マセラティが掲げる2018年に7万台という世界販売目標を実現させるうえでも「レヴァンテ」は重要な鍵を握るモデルと位置づけている。

マセラティは2012年の7,000台未満から、2015年には31,000台へと販売台数を伸ばしてきた。

■「レヴァンテ」の由来

「レヴァンテ」というモデル名は、穏やかな風から瞬時にして強風に変化することのある、地中海の暖かな風の呼び名に由来しており、マセラティ初のSUVの性格を表している。

■50:50の理想的な重量配分

そのプラットフォームは「ギブリ」のシャーシをベースに進化。クーペのラインを生かした流麗なスタイリングと快適性、実用性に加えて、卓越したオンロード走行性能とオフロード走破性を提供できるよう専用開発された。

このクラスの車両の中では重心位置が最も低いうえに、前後50:50という理想的な重量配分と、クラス最高のエアロダイナミクスを実現。オンロード/オフロード走破性を備え、マセラティモデルならではのエモーショナルなドライバビリティを堪能させてくれる。

また5+1段階の可変車高を備えたエア・スプリング・サスペンションにより、車高調整機能が実用性を発揮し、クラストップの快適性を約束する。

■フェラーリのマラネッロで製造される3.0リッターV型6気筒エンジン

パワートレインには最新の進化を遂げたマセラティ3.0リッターV型6気筒エンジンを搭載。最高出力が350 psまたは430 psの2種類のツイン・ターボ・ガソリン・エンジンに加えて、最高出力275 psのターボ・ディーゼルエンジンを用意。

パフォーマンスは、「レヴァンテ S」(最高出力430 ps)が0-100 km/h加速で5.2秒のタイムをたたき出し、最高速度は264 km/hに達する。「レヴァンテ ディーゼル」(最高出力275 ps)は、0-100 km/h加速のタイムが6.9秒で、最高速度は230 km/h。

「レヴァンテ」に搭載される2種類のガソリン・エンジンは、マセラティのパワートレイン部門とフェラーリのパワートレイン開発チームが協力して開発し、フェラーリのマラネッロ工場でマセラティ専用に製造される。「レヴァンテ ディーゼル」のディーゼルエンジンは「ギブリ」と同様、共同開発したイタリアのVMモトーリ社が製造。

全てのエンジンはインテリジェントな“Q4” AWDシステムと組み合わされ、前後のアクスルに対しては必要な駆動トルクを瞬時に伝達させることが可能。トランスミッションにはZF製8速ATを採用。このエンジンには燃費向上と環境に配慮したスタート&ストップシステムも組み込まれている。

■アクティブ・エア・サスペンション

サスペンションは、フロントがダブル・ウィッシュボーン方式で、リアはマルチリンク方式。どちらにも電子制御式のダンパーを採用。設定されている5つの車高から、オフロード走行用の高い車高(+40mm)から高速道路走行用の低い車高(-45mm)まで、走行中の道路や地形に最適な車高を選択できる。

また、サスペンションの高さは車速に応じて変化。車高は速度が高まるにつれて自動的に下がり、一定の速度を下回ると高くなる。

■エクステリア

全長5m、ホイールベース3mの「レヴァンテ」は、クラス最高レベルの広い車内スペースを備え、クーペラインとの組み合わせにより、ラグジュアリーSUVセグメントで最もスポーティかつエレガントなデザインを創り出した。

マセラティのDNAを継承した迫力あるグリルは、マセラティのコンセプトモデル「アルフィエーリ」にインスピレーションを得ている。同時にこの特徴的な凹型グリルは、「ティーポ60バードケージ」をはじめとする歴史的なマセラティモデルへの敬意を表したもの。

マセラティであることを主張する美しいシルエットは、ネコ科の動物を思わせるヘッドライトからフロントフェンダーのサイド・ベントを通って、マセラティ特有のリア・ピラーまで伸びており、マセラティ全モデルの特徴であるフレームレス・ドアによってその印象を一層引き立てている。

特徴的なサエッタロゴがあしらわれたリア・ピラー、サイド・ベントに端を発するスエージ・ライン、トライデントのデザインがすっきり組み込まれたアロイ・ホイールなど、サイドビューのデザインにもマセラティらしさが息づいている。

さらにマセラティの長期にわたる風洞実験や様々なシミュレーションにより、「レヴァンテ」はエアフローの最適化に取り組み、空気抵抗係数(Cx)0.31というクラス最高のエアロダイナミクス効率を達成した。

■価格(税込)

車両本体価格(税込)は、最高出力350psの「マセラティ レヴァンテ」10,800,000円、430psの「マセラティ レヴァンテ S」12,790,000円、ディーゼルエンジン搭載の「マセラティ レヴァンテ ディーゼル」は価格未定。

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