フェラーリの2015年型車SF15-Tは、昨年までとは違うコーティングがボディーに施されているようだと報じられている。
新エンジンの導入により以前とは全く違うルールが導入された2014年には大きな不振に陥ったフェラーリ。その後、大幅な人事の刷新を行うなど、劇的ともいえるやり方でチーム再編に取り組んだことはよく知られている。
そのフェラーリが、2月1日(日)からスペインのヘレスで行われた今年最初の公式テストでは、昨年に比べるとかなりの戦闘力を持っていることを示して見せた。
だが、イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、ヘレスでカメラマンのアレックス・ガッリが興味をひかれたのは、その速さではなく、フェラーリのボディーカラーのほうだったと伝えている。
記事の中でガッリは次のようにコメントしている。
「(SF15-Tの)色はとてもきれいに見える。なぜなら、反射をしないからだ」
「これは、スポンサーの名前がどんな環境においても読み取れるようにするための対策として考えられたものではないかと思っている。だが、私が本当に驚かされたのは、雨があがって日が差し始めたときのことだ」
「そうしたコンディションの中で、ほかのクルマにはすべて鏡のような効果が現れていた。いっぽうでSF15-Tはそんなふうにならなかった」
そう語ったガッリは、次のように付け加えている。
「ボディーワークに付着した水滴が多くの反射の原因となるものだが、フェラーリでは水滴がそのまま滑り落ちていたように見えた」