2013年にF1のサポートレースであったGP2で、チャンピオンとなったドライバーが、モータースポーツの最高峰シリーズであるF1へのステップアップを果たすことができず、失意の中にあるようだ。
GP2は、2005年にシリーズが発足して以来、同シリーズでチャンピオンとなったドライバーのほとんどがF1への昇格を実現していた。中にはF1を経験した後GP2に参戦してチャンピオンとなったイタリア人ドライバー、ジョルジオ・パンターノのようなケースもあるが、いずれにしてもGP2でチャンピオンとなったドライバーは、F1でも走ることができるという形ができていた。
だが、この流れは、2012年にGP2チャンピオンとなったイタリア人ドライバーのダビデ・バルセッキがロータスのテストドライバーの役割しか与えられなかったことで途切れてしまっていた。そのバルセッキはロータスを離脱することになると考えられている。
そして、2013年のGP2チャンピオンであるスイス人ドライバーのファビオ・ライマーにもやはりF1への昇格のチャンスはなさそうだ。
スイスの『Blick(ブリック)』紙は、ライマーはかつてライナー・ガンテンバインの支援を受けていたものの、現在はスポンサーがついていない状態ではないかと推測している。
24歳のライマーも、次のように失望感をあらわにした。
「スポーツの観点からは、僕はそれ(F1)にふさわしいと思っている」
『Blick(ブリック)』のベテラン記者であるロジャー・ブノワによれば、ライマーは現在DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)もしくは、世界的なスポーツカーシリーズへの転向を模索しているという。
【関連記事】
■【速報】松下信治、GP2で初優勝!
■チームメートのファンドールネは、昨シーズン年間2位の実力者
■F1ルーキーのナッセはGP2で4勝
■F1昇格ならず、失意のGP2チャンピオン
■2016年からの新規参戦チームはGP2のARTか?
■マクラーレン、ARTのBチーム化を否定