ミハエル・シューマッハのスキー事故を調査しているフランスの検察当局が、フランスのアルベールビルにおいて8日(水)の10時(日本時間同19時)より記者会見を行うと発表した。
地方検察官のパトリック・キャンシーによれば、その記者会見では、12月29日以後治療のため人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれているシューマッハの事故に関するここまでの調査結果を報告することになるという。
シューマッハはメリベルのスキーリゾートのゲレンデ外区域において転倒し、岩に頭をぶつけ、その後すぐにヘリコプターでグルノーブルの病院まで搬送されていたが、捜査当局は、その事故が起きたときシューマッハがどれくらいのスピードを出していたかということに焦点を当てている。
さらに検察当局は、事故現場に隣接するスロープの範囲が正しく明示されていたのかどうか、そして問題の岩が、何らかの保護策や標識が設けられる必要があるほどスロープに近い位置にあったのかどうかについても検証を行っている。
また、シューマッハの事故に関し、その責任の所在を明らかとするために、シューマッハが使用していたスキー板のセーフティーリリース機能が正常に作動していたかどうかの検証も行われている。
シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームは、シューマッハが事故を起こした際にヘルメットに装着されていたカメラは、事故原因調査に協力するために、「(シューマッハの)家族が任意に捜査当局に提出した」ことを認めている。