日産は、超小型電気自動車(EV)「日産ニューモビリティコンセプト」によるワンウェイ型カーシェアリング、「チョイモビヨコハマ」の出発式を10日(木)に実施した。超小型モビリティによるワンウェイ型カーシェアリングは、日本では初めての試みとなる。横浜美術館前の「美術の広場」において行われた出発式では30台の「日産ニューモビリティコンセプト」が、一斉に横浜の街に向けて出発した。
「チョイモビヨコハマ」は、超小型モビリティが都市部の人々の生活をどのように向上させることができるかを検証するプロジェクトであり、横浜市との協働で実施されるもの。超小型EVをレンタルした地点以外の場所にも返却できる「ワンウェイ」型を採用しているのが特徴で、横浜市への来訪者はもちろん、高齢者や子育て世代を含む住民まで、さまざまな人々が利用可能となる。超小型EVは、交通渋滞を緩和し、観光地やコミュニティーへのアクセスを便利にするとともに、走行中の排気ガスもゼロであるため、混雑した市街地では最適の移動手段となる。
既に先月25日から利用希望者の会員登録手続きも進められており、11日(金)から実際の運用が開始されている。実施期間は約1年を予定。当初は30台で開始し、その後100台まで増やす計画となっている。
日産の大谷俊明常務は、「日産自動車のEV、ゼロ・エミッションへの取り組みと、横浜市や多く関係者の方々の想(おも)いが一つとなり、日本初の超小型モビリティによる大規模カーシェアリングが実現したことを、大変うれしく思います。日産自動車のグローバル本社のあるこの横浜から、未来のモビリティのあり方を世界に提案していきたいと思います」と語った。