ウィリアムズの新人ドライバーであるバルテリ・ボッタスは、ピレリは依然として2013年仕様タイヤに関するF1チームからのフィードバックを受け入れようとする姿勢を持っていると考えている。
今年のピレリタイヤは、もっとも大きな批判の対象となっている。各チームがその激しい性能低下や、理解が難しい特性に手を焼いているからだ。
パドックでの騒ぎが大きくなり、批判の声が強まる中、本来第4戦F1バーレーンGPでの使用が予定されていたソフトタイヤは急きょミディアムタイヤに変更され、さらに次戦の第5戦スペインGP(5月12日決勝)以降については、ハードタイヤに修正が加えられることにもなっている。
そうした不満が渦巻く中、ピレリの2013年仕様タイヤは、レースのあり方そのものを変えてきているという批判も起こっている。
「何度かそういうことが起こったと思う」
ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』にそう話したボッタスは、次のように続けた。
「たとえば、中国では、僕は決勝レースだけに集中していた。僕は違う戦略をとることが分かっていたし、(予選の)順位を上げようとしても意味のないことだったからね」
「チャンスはまったくないし、ときには(予選走行を)完了しないほうがいいことだってある。そういうのはあまりよくないよ」
さらに、ボッタスは次のように付け加えた。
「でも、ピレリは、チームの意見を聞いて、それに基づいて行動していると思う。すでにバーレーンでは違うコンパウンドを使うという決定をしたし、今後もこうしたことは起こるはずだ」
実際のところ、ピレリではまだソフトコンパウンドを微調整するか決めていないようだ。