ポルシェ・ジャパンは、4月21日(日)に一般公開される上海モーターショーでワールドプレミアを果たす新型「パナメーラ」の受注を4月15日(月)より開始する。価格は994万円から2,415万円までとなる。
ポルシェ初の4人乗り4ドアGTとして2009年に登場した「パナメーラ」の第二世代となる新型モデルには、ラグジュアリークラスでは世界初となるプラグインハイブリッドシステム搭載車が設定されたほか、ホイールベースを延長することでさらにラグジュアリー性と走行安定性を高めたエグゼクティブシリーズも新たにラインアップされている。
今回新たに設定された「S eハイブリッド」は、従来のパラレル方式のフルハイブリッドシステムを発展させたもので、より強力なモーターと高性能バッテリー、そして外部充電機能を備えた。
エレクトリックシステムは、先代モデルの電気モーターの2倍以上となる95PS(70kW)のパワーを発生。3リッターV6エンジンとの組み合わせにより、最高出力は416PSに達し、0-100km/h加速タイムも5.5秒と、従来モデルより0.5秒短縮された。走行性能が高められたにもかかわらず、燃料消費量(NEDC:新ヨーロッパ走行サイクルに基づく)は、先代モデルの7.1リッター/100kmから3.1リッター/100kmへと56%も低減されている。
また、新たに設けられたエグゼクティブシリーズでは、従来モデルよりもホイールベースを150mm長くしたことで車内後部の足元スペースに余裕が与えられ、走行快適性が高められた。さらに、革新的なエアサスペンションが採用され、卓越した走行快適性とポルシェならではのドライビング特性を両立した。
「4Sエグゼクティブ」に搭載される新型の3リッターV6ツインターボは、従来モデルのSと4Sに搭載されていた4.8リッターV8に代わるもので、ダウンサイジングされながら、最高出力で20PS、最大トルクで20Nmアップが図られるとともに、18%の燃費向上をも実現している。
エクステリアデザインでは、エアインテークが大型化されるとともに、フロントエンドのラインがよりタイトで鮮明なものになった。サイドではウインドウスクリーンがより後方に傾斜されスムーズなラインを形成。また、より広くされたリヤウインドウ、より幅広となったスポイラーの採用などによる新たなテールゲートが、ワイドでスポーティーなグランツーリスモのイメージを強調している。
なお、もっともスポーティーなモデルとなる「ターボS」と「ターボSエグゼクティブ」も、2014年に導入される予定となっている。
<新型「パナメーラ」の概要>
[モデル名/エンジン/最高出力/トランスミッション/駆動方式/ハンドル位置/価格]
パナメーラ/3.6リッターV6/310PS/7速PDK/FR/右/994万円
パナメーラ4/3.6リッターV6/310PS/7速PDK/4WD/右/1,091万円
パナメーラS/3リッターV6ターボ/420PS/7速PDK/FR/左・右/1,422万円
パナメーラ4S/3リッターV6ターボ/420PS/7速PDK/4WD/左・右/1,480万円
パナメーラ4Sエグゼクティブ/3リッターV6ターボ/420PS/7速PDK/4WD/左/1,748万円
パナメーラGTS/4.8リッターV8/440PS/7速PDK/4WD/左・右/1,612万円
パナメーラS eハイブリッド/3リッターV6/416PS/8速Tip-S/FR/左・右/1,534万円
パナメーラ・ターボ/4.8リッターV8ターボ/520PS/7速PDK/4WD/左・右/2,172万円
パナメーラ・ターボ・エグゼクティブ/4.8リッターV8ターボ/520PS/7速PDK/4WD/左/2,415万円