ホンダは12日(水)、業界初開発となる四輪車ボディーの高機能塗装技術を開発したと明らかにした。
「ホンダ・スマート・エコロジカル・ペイント(Honda Smart Ecological Paint)」と名付けられた新技術は、塗装工程において主流とされる4コート3ベークの塗装方法から中塗り工程を廃止した、水性3コート2ベーク塗装とするショートプロセス高機能塗装技術。ホンダでは、この技術を2013年7月に稼働予定の埼玉製作所寄居工場に導入する計画だ。
この新塗装方式の開発によって、中塗り工程を廃止することによる塗装色への影響は、上塗り工程のカラーベースコート材自体を高機能化することで解決できたとしている。このカラーベースコート材はすべての塗装色への対応が可能となるもので、この技術は3コート2ベーク塗装において業界初となるものだ。
さらに、この塗装方式と高速充填(じゅうてん)・洗浄可能塗料タンクを内蔵した壁掛け塗装ロボットシステムを導入することで、大幅な塗装効率の向上を実現し、塗装材料の削減と、従来の塗装工程から40%のショートプロセス化を実現。これにより、CO2排出量を40%削減することが可能になるという。