日産は22日(月)、第27回サンパウロ国際モーターショーで「EXTREM(エクストレム)」コンセプトを世界に先駆けて披露。同車は、日産が初めてブラジル向けにデザインし、ブラジルで製作したコンセプトカー。クルマを通じて自分を表現したいと考えるクルマ好きの若い層に向けて、日産が提案する、ブラジルらしいエネルギッシュでワクワク感あふれるアーバンコンパクトスポーツカーだという。
カリフォルニア州サンディエゴにある日産デザインアメリカ(NDA)が、ブラジルのデザイナーたちと共にデザインし、ブラジルで製作したエクストレム。汎用性とタフさを、コンパクト2+2の機敏さと組み合わせた新しいジャンルのアーバンコンパクトスポーツカーとして仕上げた。
日産の常務執行役員・チーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎氏は、「ブラジルには、美しく素晴らしい自然と、情熱的で豊かな文化があります。しかし、それらがまだ十分にクルマに反映されているとは思えません。特に、現地で生産されている手ごろな価格のクルマのデザインやカラー、仕様は、やや保守的になりがちです」と述べ、こう続ける。
「エクストレムのダイナミックで、インパクトの強いデザインは、現在ブラジル都市部に増えつつある、デザインに対する意識が高く、積極的に自己表現したいと考えている若いプロフェショナル層にアピールするよう創られました。2ドア、2+2のこの車は、ライトウエイトでありながら日々都市部のジャングルを駆け回れるだけの、ダイナミックなデザインと敏捷性とたくましさを持っています」
エクストレムは、量産化計画のない純粋なコンセプトカーだが、このクルマのデザインには、将来のブラジルや他の市場向けの日産車のデザインの方向性が反映されているという。
ブラジル日産社長のクリスチャン・ムニエは、「私たちは、ブラジル市場に真剣に取り組んでいることを示すためにエクストレムを作りました。刺激的かつエネルギッシュ、人を惹きつけてやまないこのクルマには、日産が全てのクルマに注ぎ込んでいる情熱、イノベーション、そしてワクワク感が反映されています」と述べた。