レッドブルは、ルノーがオルタネーター(エンジンの発電・整流部品)の供給元を変更することよう望んでいる。
現チャンピオンチームのレッドブルは今年、度重なるオルタネーターのトラブルに悩まされてきた。セバスチャン・ベッテルは、第8戦ヨーロッパGPでトップを快走中にこの問題でリタイアして優勝のチャンスをふいにしていたが、前戦イタリアGPでも同じ原因でリタイアし、タイトル争いで重要なポイントを獲得できずに終わった。
同様の不具合は、同じルノーエンジンを使うロータスとピレリタイヤのテストカーにも出ている。問題のオルタネーターをルノーに供給しているのは、イタリアの電装部品メーカーであるマニエッティ・マレリだ。
「ルノーには、供給元のマニエッティ・マレリと別れて、別のところを使ってもらいたい」と世界的なエナジードリンク・メーカーであるレッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツが述べたと、ドイツの『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』が伝えている。
ルノーのF1エンジン部門ルノー・スポールF1のレミ・タフィンも、レッドブルの要望を検討中であることを認めた。
問題は、マニエッティ・マレリを除くと、残る既存のオルタネーター供給元がライバルであるマクラーレン傘下のマクラーレン・エレクトロニック・システム(MES)以外に見あたらないことだ。