日産が、電気自動車「リーフ」のバッテリーから住宅へ電力供給可能なシステム「LEAF to Home」を導入すると発表した。
「LEAF to Home」は、ニチコン株式会社が開発した「EVパワーステーション」を活用したもの。一般住宅の分電盤に直接接続することで、リーフの大容量リチウムイオンバッテリーから住宅へ電気を供給可能になる。サイズは一般的なエアコンの室外機程度で、屋外への設置も可能。コネクターは使用実績があり、汎用性や安全性、信頼性の高いCHAdeMO方式で採用されているもので、JARIのJEVS G105規格に準拠している。
液晶タッチパネルで操作可能になっており、タイマー予約や使用シーンに合わせた各種動作モードを搭載し、家庭の電力容量と消費電力に応じた供給調整を自動で行う。リーフからの電力供給だけではなく、従来の普通充電の半分となる最短4時間で満充電可能になっている。蓄電能力は24kWhで、満充電時には一般家庭の約2日分の日常使用電力をまかなえる。
価格は、経済産業省の充電器等に対する補助金制度が適用された場合に、標準的な設置工事費用を含んだ実質的な負担額が消費税込みで33万円程度となる予定。6月中旬より、日産販売会社を通じて購入可能になる。