ランス・ストロール(アストンマーティン)の両肩にはプレッシャーがのしかかっている。
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■キレるリカルド
F1でのキャリアにしがみつこうと奮闘しているダニエル・リカルドは上海で、セーフティカー中にストロールのアストンマーティンに追突されたことについて記者団に話した時、舌打ちをした。
「徐々に落ち着き始めたけど、その後ランスがどう考えているかを聞かされたんだ」
「どうやら僕がバカで、僕のせいだったみたいだ。だから頭に血が上ってきたよ。だってそれははっきりしていることだし、セーフティカーの後ろなんだからね」
「だから、言いたいことを言わないように最善を尽くしているんだけど、あいつはクソだ。まだ優しくしている方だよ」
■「すぐにクビにしろ」
25歳のストロールは億万長者のチームオーナーであるローレンス・ストロールの息子だが、2025年のドライバーとして正式に決定しているわけではない。フェルナンド・アロンソの契約が少なくともあと2年は延長されたにもかかわらずだ。
デンマークのレーシングドライバー、ジェイソン・ワットの意見は明快だ。
「すぐにクビにしろ」。
彼は、アロンソは「私の目から見て最悪のドライバーと一緒にドライブしている」と語った。
■寝ていたのか?議論の余地なし
もうひとりのレーシングドライバー、トニ・ヴィランダーは、リカルドのシナリオに対するストロールの「態度」を「腹立たしい」と評した。
「彼はすべての状況に無関心だ」とフィンランド人ドライバーは『Viaplay(バイアプレイ)』で語った。
「実際、議論の余地はない。完全にストロールの責任だ。彼は“寝ぼけて”いて完全に状況を見誤った」
「もしキミ(ライコネン)が言ったように、『クラッシュしてしまった、ごめん、僕のせいだ』と言っていたら、その状況から簡単に抜け出せただろう」
■アストンマーティン代表「スチュワードはうちに厳しい」
アストンマーティンのチーム代表であるマイク・クラックは、予想通りドライバーたちを支持し、ストロールに科せられたペナルティについてスチュワードを非難した。
「スチュワードは最近、ランスとフェルナンドに厳しい」と『Sky Deutschland(スカイ・ドイチェランド)』に語った。
「メルボルンでもそうだったし、ランスの時もそうだった。今日は本当によくわからないまま、とてもとても早い判定が下された」
「とても、とても早くて、とても難しい決断だったと思う。物事とはそういうものだ」。