アルファタウリのチーム代表を務めているフランツ・トストは、2023年シーズンいっぱいでチーム代表のポジションから降りることを発表しているが、少なくとも2023年F1シーズンが終わるまではこれまで通りアルファタウリのチーム代表としての責任が残っている。
そして、現時点での大きな課題のひとつは、アルピーヌへ移籍したピエール・ガスリーの後任として今年からチームに加わったオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースの調子を上げさせることだろう。
トストは少し前に、実はレッドブルとアルファタウリのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコに対し、デ・フリースではなく、昨シーズン限りでハースのシートを失うことがほぼ確実だったミック・シューマッハと契約するよう提案していたことを認めている。
そのことについて尋ねられたトストは、微笑みを浮かべながら「あとからは、より賢くなれるものさ」と語り、次のように続けた。
「だが、今はニックがいるし、我々は彼と一緒にいることに満足しているよ」
「シーズンが始まる頃にはもっと期待していたとはいえ、今のルーキーはあまり多くのサーキットを知らないし、テストもほとんど許されないことを忘れるわけにはいかないよ」
トストは、今年は新たなルールに変わったスプリントが6つのグランプリで開催されることも、ルーキードライバーにとっては不利な条件となっていると次のように付け加えている。
「そして、スプリントがすべてをさらに難しくしているよ」。