現在フェラーリのレーシングディレクターを務めているフランス出身のローラン・メキーが、レッドブルのセカンドチームであるアルファタウリに移籍することになると報じられている。
■現在はチーム代表の右腕としてフェラーリで采配をふるうメキー
現在45歳のメキーはアロウズのエンジニアとしてF1でのキャリアをスタート。その後現在のアルファタウリの前身であるミナルディに移籍し、ミナルディがレッドブルに買収されてトロロッソとなった後にはチーフエンジニアとして活躍。
その後、2014年にF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に移ったメキーは、そこで安全担当ディレクターを務めた後、2017年には故チャーリー・ホワイティングの下で副レースディレクターを務めていた。
そして、2018年9月にスポーティングディレクターとしてフェラーリに招かれたメキーは、2021年にはレーシングディレクター兼副チーム代表に昇格し、グランプリにおいては現場のトップとして采配をふるっている。
だが、昨年までチーム代表を務めていたマッティア・ビノットが更迭された頃から、メキーもフェラーリを離れたがっているとの噂がささやかれるようになっていた。
■メキーが古巣チームであるアルファタウリとすでに契約?
そうした中、このほどイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じたところによれば、メキーはイタリアのファエンツァに本拠を置く古巣チームであるアルファタウリに復帰することになったという。
同紙は、メキーは「すでに契約を結んでおり、今年中に移籍する可能性がある」としており、最近更迭の噂もささやかれているフランツ・トストの後任としてアルファタウリの新チーム代表に就任する可能性もあるのではないかと示唆している。
「メキーがフェラーリを去りたがっていることは誰もが知るところだった」
そう報じた『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、同じフランス出身のフレデリック・バスールが新たにフェラーリのチーム代表に就任したことでも、その「状況は変わらなかった」としており、もしもフェラーリとアルファタウリが合意すれば、メキーが今年のうちにアルファタウリに合流する可能性があるとしている。
■いずれはメキーがアルファタウリのチーム代表に?
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』はさらに、最近現在67歳のトストが「自分が70歳になった時にはもうF1にはいない」と語ったことに言及しながら、次のように付け加えている。
「トストは最近、今後3年以内にF1を去る意向を示している。そうであれば、2026年にはメキーがチームの指揮を執る機会が生まれるかもしれない」。