F1モータースポーツ担当マネジングディレクターのロス・ブラウンが、ミック・シューマッハ(ハース)にはF1で自分を証明するためのチャンスがもう一度与えられるべきだと語った。
現在67歳のブラウンは、かつてフェラーリやメルセデスでシューマッハの父であるミハエル・シューマッハと密接に仕事をした経験を持っている。
■父親とは違うところもあるが才能はあるシューマッハ
そのブラウンは、23歳のシューマッハについて、このほどドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。
「彼の父親とは違うね」
「ミハエルはいつもすぐに限界に到達していた」
「ミックにはもう少し時間が必要だ。しかし、最終的には彼はジュニアカテゴリーでタイトルを獲得しているよ」
「彼は非常に才能があり、父親の労働倫理を100パーセント受け継いでいるし、向上心も非常に高いよ」
■2023年のF1残留は不透明な状況
しかし、うわさではそのシューマッハが2022年限りでF1のシートを失う可能性が高くなっていると言われている。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、シューマッハが2023年にシートを維持できる可能性は「フィフティ・フィフティ(50:50)」だとしている。
さらに、シューマッハはこれまでフェラーリから受けていたサポートを失う可能性もあると考えられている。
しかし、ブラウンは次のように主張している。
「ミックは今年、非常に大きく進歩したよ」
「今ではケビン・マグヌッセンという本当にいい指標を得ており、重要な岐路に立たされている。いずれにせよ、彼にはキャリアにおいて次のステップを踏み出す資格があるよ」
「そして、彼はそれによって評価されることになるだろう」
■ラティフィの後任としてウィリアムズ入りの可能性も?
しかし、現時点では、2023年シーズンに向けてシューマッハを受け入れる用意があるチームはそれほど多くはないと考えられている。
シューマッハに残された可能性は、ひとつはハースに留まること。そして、もうひとつはニコラス・ラティフィと今季限りで決別することを発表したウィリアムズのシートを獲得することではないかと言われている。
ドイツのテレビ局『RTL』でコメンテーターを務めるフェリックス・ゴルナーは次のように述べている。
「彼にとって、ハースとウィリアムズでは簡単ではないだろう。だが、少なくとも彼はリストに載っているよ」。