今年限りでF1活動から撤退するホンダだが、その最後のシーズンに向けて掲げた目標は“タイトル獲得”だ。
「我々はまだチャンピオンになるという目標に到達していません」
2021年型レッドブル・ホンダF1マシンが公開された23日(火)にそう語ったホンダの山本雅史F1担当マネジングディレクターは次のように続けた。
「レースは私たちの情熱であり、タイトルを達成していないことに満足してはいません」
「ですから、2022年に向けて準備していたエンジンを2021年に使うことにしたのです。ホンダのF1最後のシーズンに懸命に取り組んでいきます」
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも2021年シーズンに向けたホンダの姿勢を次のように評価している。
「(ホンダが)来年に向けて計画されていた開発を前倒ししたという事実は、彼らがこれにものすごく力を注いでいることを示すものだ」
昨年までレッドブルF1マシンのリアウイングにはタイトルスポンサーであったアストンマーティンの社名が描かれていた。だが、アストンマーティンが今年から自らのワークスチーム活動を開始することになりスポンサーを降りたことから、今年のリアウイングには『HONDA』という文字が大きく描かれている。
ホンダは、最後のシーズンにその文字をライバルたちに見せつけながらトップで走り続けることを目指している。