現役最年長F1ドライバーであるキミ・ライコネン(アルファロメオ)が今シーズン途中でF1を去るようなことはない。
そう考えているのはライコネンと同じフィンランド出身の元F1ドライバーであるJ.J.レートだ。
2018年シーズンを最後にフェラーリを離脱し、2019年にアルファロメオに移籍した現在40歳のライコネンだが、今シーズンもパフォーマンスに劣るマシンに苦しめられており、いまだに1ポイントも稼ぐことができていない。
先週末にシルバーストン・サーキットで行われたF1イギリスGP決勝中にも無線を通じてマシンに対する不満を訴えていたライコネンに関して、もはや忍耐を失いつつあり、ひょっとすると今シーズンを最後まで戦うことなくF1で走るのをやめる決断をするのではないかとのうわさすらささやかれるようになっている。
1993年と1994年には現在アルファロメオと呼ばれているザウバーでも走った経験を持つレートは母国フィンランドの『Iltalehti(イルタレティ)』紙に次のように語った。
「もちろん、キミは不満を抱えているさ」
「だが、クルマがひどいんだ。ダウンフォースがまったくなくて常に滑りまくっている。キミのようなレベルのドライバーにとってはすごい重荷だよ」
しかし、レートはライコネンがシーズン終了を待たずにF1から去るようなことはないと考えている。
「キミはシーズンの途中で諦めるようなことはないよ。彼は間違いなくシーズンを終えるはずさ」と54歳のレートは付け加えた。