2021年からF1のレース週末プログラムから木曜日のアクティビティが消えることになるかもしれない。
●【画像:決勝レース結果】2019年F1第17戦 日本GP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
2021年にはF1史上最多となる年間22レースが開催されることが決まっている。
現在の年間21戦でもチームやドライバーにとってはかなりハードなスケジュールであることは間違いないが、これがもう1レース増えることになればあらゆる面でF1関係者の負担が増大することになる。
さらに、F1オーナーのリバティ・メディアは将来的には年間に25レースを実施したいとの考えも抱いていると伝えられている。
このため、F1では将来的に土曜日にフリー走行と予選、日曜日に決勝を行うという実質2日のレース週末フォーマットに変えることも検討しているとも伝えられていた。
こうした中、先週末に鈴鹿サーキットで開催された今季のF1第17戦日本GPは台風19号の接近に伴って土曜日のプログラムがすべてキャンセルされたことで、F1マシンが実際に走行したのは金曜日と日曜日の2日だけとなっていた。
そして、ルノーのダニエル・リカルドは鈴鹿で次のように語った。
「僕は2日で十分だと思うよ」
「来年は22レースになるけれど、現時点ではそれぞれのレースには合計で5日か6日を要しているんだ。火曜日には現地に入っているからね」
「もし週末が2日だけになれば、22レースを行うのもずっと楽になると思うよ」
現在のレース週末プログラムでは木曜日が“メディアデー”として設定されており、金曜日に2回のフリー走行が行われている。
だが、伝えられるところによれば、F1オーナーのリバティ・メディアは2021年から木曜日には何もスケジュールを入れず、金曜日にメディア対応と1回のフリー走行を実施するという新フォーマットを採用することを検討しているようだ。
F1モータースポーツ担当マネジングディレクターのロス・ブラウンが、鈴鹿において、F1チームたちに2021年には木曜日の活動は完全に廃止することになるだろうと伝えたものと考えられている。
リカルドもその計画には賛成のようだ。
「練習走行に4時間は必要ないよ。とりわけ、僕たちに支給されるタイヤの数を考えればね」
そう語ったリカルドは次のように付け加えた。
「個人的には、(練習走行が)もっと少ない方がありがたいね」